広島県尾道に観光に行くなら、人気観光スポット「猫の細道」に行ってみたい。
「猫の細道」と言うくらいだから猫がいるんでしょ?
「猫の細道」に行けば猫に会える!
猫が好きだから「猫の細道」楽しそう!
そんな期待を持って「猫の細道」を訪れる方が多くいらっしゃいます。
ですが、
なぜ観光スポットとして人気になったの?
猫の細道には本当に猫がいるの?
たくさんの猫に会える?
猫が好きなら楽しいの?
このような疑問を持つ方もいらっしゃるようです。
そこで!夏休み特別企画!
猫の細道をプロデュースする園山春二さんの監修のもと運営している
公式サイトよりこれらの疑問にお答えさせていただきます!
最後まで読んでいただくと「猫の細道」が尾道の観光スポットとして人気の理由、
実際「猫」がいるのかどうかなど疑問が解消されます。
ぜひ最後までお付き合いください!
1.猫の細道って何?
「猫の細道」とは尾道で一番古い「艮神社」(うしとらじんじゃ)の向かって左脇を進み、突き当たった場所から左右に続く200メートルほどの細い路地のことを言います。
なんで「猫」なの?
尾道は猫の町
尾道はさまざまな○○○の町という肩書きを持っています。
物流の町、坂が多い町、文学の町、芸術の町などなど…
近年では「猫の町」としても知られています。
漁港があり、坂道や小さな路地も多いため、昔から猫が多くいましたが、
空間プロジェクト「尾道イーハトーヴ」の主催であり芸術家、
園山春二氏の企画「猫の細道」をきっかけに猫好きの方の注目を集めるようになりました。
なぜ「猫の細道」なのか
作家・宮沢賢治氏と縁のある園山氏は、宮沢賢治が掲げた理想郷(イーハトーヴ)を尾道に創ることを決めました。
「尾道イーハトーヴ」は宮沢家からも公認されており、不定期で宮沢賢治氏に関するイベントを共同で行っています。
宮沢賢治といえば東北、岩手が関係しますよね。
岩手にゆかりのある「奥の細道」をもじって「猫の細道」となったのです。
2.猫の細道に猫はいる?口コミを確認しました
「猫の細道」に、猫はいます!
…ですがいつでも会えるわけではないのです。
実際に現地に訪れた方の口コミをピックアップしました。
◎実に尾道らしい路地
⚫︎細い路地裏に、素朴な仕掛け
⚫︎本物の猫も高頻度で出没するし
尾道らしさを理解してくださっていてありがたいです
この方は猫に遭遇したようです
猫スキーな人にはたまらない道になっております。
細い道にはいろいろと隠れ猫がありますので探すだけでも楽しめます。
猫と会えるかは時間帯とかによっても変わります。
朝早い時間(朝9時台)だと猫はあまりいませんでした。
でも、ねこのオブジェや小物達に癒やされる細道でした。
また行ってみたいな〜と思っています。
猫に会えるのは時間帯によるようですね
猫いっぱい!と期待を寄せて行ってみたのですが、言うほど居ませんでした。
皆、どこかに隠れているのかもしれません。
坂の途中に色んな家屋が立ち並んでいるのですが、廃墟も多く、猫以外でもなかなか楽しめました。
ただ、本当に廃墟なので、崩れそうになっている建物もあるので、奥へは進まない方がよさそうです。
本物の猫以外でも楽しんでいただいたようで良かったです
また、廃墟と言われている家屋は、空間プロジェクト尾道イーハトーヴの古民家「再生」に基づいたもの。ほぼ廃屋になった家屋を少しずつ修復し、尾道らしさを失わず再生していくことにこだわりを持っています。
(再生途中の崩れそうな部分はあるので気をつけてくださいね ^ ^; )
基本的にちょこちょこあるお店やカフェは閉まってることが多い気もしますし、肝心の本物の猫に出会えることもなかなかありませんが素敵な空間です。
猫に出会えなくても猫アートで溢れていますし思わず写真を撮りたくなってしまうような仕掛けが沢山あります。
尾道に来られた方には是非おすすめしたい場所です。
猫に出会えなくても猫アートで溢れている!
3.猫の細道のアートについて
実はここで衝撃的(?)な事実。
「猫の細道」は本物の猫に出会える道、とうたったことはありません。
プロデューサーとして数々の町おこしに関わってきた園山氏が、尾道に根を下ろし、この町を人が呼べる町にする!という趣旨で進めたプロジェクトが「尾道イーハトーヴ」。
そのアイデアのひとつに「猫に関わる何か」があり、生まれたのがアート作品 「福石猫(ふくいしねこ)」でした。
艮神社(うしとらじんじゃ)の東側から天寧寺三重塔にかけてつづく細い坂の路地に、1998年から「福石猫」を置き始めると、少しずつ注目され、「猫の細道」は尾道の代表的な観光スポットとして多くの方が訪れる場所となりました。
その後「福石猫」は猫の細道を飛び出して、尾道のさまざまな場所で見つけることができます。
現在も園山氏による「猫に関するアート」は、空間プロジェクト「尾道イーハトーヴ」には欠かせない要素の一つであり、環境アート、イベントなど…常に進化し続けています。
4.猫の細道の猫たちご紹介
地域猫さんたち
尾道では人と猫が快適に暮らせる「地域猫活動」に取り組んでいます。
猫の細道を自由に動き回る猫たちのほとんどが「地域猫」さんです。
尾道イーハトーヴでも、お世話しています。
飼い猫さんたち
「尾道イーハトーヴ」の最新スポット、豪雨災害時に残った瓦礫を活かして創り上げた「猫の楽園」には飼い猫がいます。
写真家の岩合さんにも撮影いただいた「あられ」「あんず」「あんこ」は猫の楽園のアイドル。交代で店長をお願いする時もあります。
時々、
首輪で繋がれている猫がいた。
ゲージに入れられてかわいそうだ。
というお声を聞くこともありますが…
3匹は「家猫」のような「猫の楽園猫」なのです。
家猫さんは家から出さないようにして保護できますが、猫の楽園には壁がありません。
尾道の路地・山の奥には野犬がいて、襲われる猫が多く、猫の楽園でできる限り自由に動けるよう工夫し、保護しています。
猫だけじゃない!
飼い犬「ハート」くんもいます
鯛のおもちゃが大好きなハートくん。
梟をモチーフにしたカフェやアートもあります
5.猫の細道の周辺・行き方
猫の細道の途中には「尾道イーハトーヴ」が運営する店もあれば、手前には猫にちなんだカフェやパン屋さん、雑貨店などがあります。
ノスタルジックな雰囲気を味わうなら、映画「時をかける少女」のロケ地となった艮神社を皮切りに下から登ることをおすすめします。
時間に余裕があるならそのまま千光寺まで登ってみましょう。
歩いていくのはまあまあキツイですが、下りで千光寺からのロープウェイを使うと、比較的空いていて、せとうちの景色と尾道イーハトーヴの空間を上から眺めることもできます。
歩いて登るのがキツイという方は、まずはロープウェイで千光寺へ。
尾道イーハトーヴの異空間(笑)を先に確認しておき、歩いて下りながら実際に確かめるのも面白いかもしれません。
車で行きたいという方は千光寺公園駐車場に車を止めて、猫の細道を歩いて下りながらロープウェイ乗り場に向かい、出発地点の千光寺へ登って戻るのが良いですよ。
いずれもロープウェイの運行時間が肝となります。
天候や時期によって状況は変わりますので、しっかり下調べしておきましょう。
6.結論!猫の細道に猫はいます
結局、猫には会えるの?会えないの?どっちなんだい?!
と、はっきりさせたい方にズバリ言います。
猫の細道に猫はいます!
ですが、
「猫の細道」で本物の猫にたくさん会えると過度に期待するのはやめましょう。
猫はストレスになる状況を避けます。
暑い時、寒い時、出歩きたくないのは人間と同じです。
習慣的な行動をとります。
たくさんの人が行き交う場所に、わざわざ現れる猫は珍しいと思いませんか?
つまり、猫はいるけど猫に出会えるかどうかはその時次第、ということなんです。
猫の細道に猫はいない…?についてまとめます
- 「猫の細道」は、空間プロジェクト「尾道イーハトーヴ」内の、猫に関する企画の一つ
- 猫に会えるから「猫の細道」というわけではない
- 「福石猫」という猫を描いた石を、路地に置いたのが始まり
- 猫はいるけど猫に会えるとは限らない
- 猫はいなくても訪れた方が楽しめる猫アートがいっぱい
フランス生まれフランス育ちでありながら、お寺の絵師でもある園山氏の感性が溢れる猫や梟をモチーフにしたアート、古民家の融合から生まれる独特の空間は、尾道のジブリと例えられる時もあります。
尾道らしいノスタルジックな雰囲気をお楽しみいただければ幸いです。
猫の細道に猫はいない…?という疑問について、
施設のご紹介や成り立ちなども含めご説明してきましたが気になることは解決されましたでしょうか?尾道に観光にこられた際には、ぜひお立ち寄りいただき、猫を見つけたら、そっと見守ってあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!